【社会保険労務士】労務系資格の最高峰

社労士の試験を受験し始めて早3年目。今年こそは絶対合格したいから今日は決意表明と反省の意味を込めて、これまでの経緯を書きたい。

今一番取得したい資格

自分は最初の3年間は総務部および経理部に、続くおよそ5年間は人事部に配属され、現在も引き続き人事の仕事に従事している。社会人になりたての最初の頃は、仕事に慣れるのに精いっぱいであったから、実質、職歴に書けることのほとんどは人事の仕事に関することだ。

人事の仕事は社会保険労務士試験で学ぶ知識が大いに関係し、またこの資格を持っていると労務の仕事に関する知識を一通り有していることの証明にもなる。

この資格を取得することは、実務に関する知識を習得する意味でも、自身の市場価値を上げる意味でも自分にとって非常に大きい。

試験科目と難易度

試験は択一式と選択式の2種類の試験からなる。合格基準点はそれぞれの試験の総得点とそれぞれの科目ごとに定められている。各成績のいずれかが合格基準点に達しない場合はその時点で不合格となる。合格基準点は毎年異なるが、

選択式試験総得点40点中28点以上、かつ各科目5点中3点以上

択一式試験総得点70点中49点以上、かつ各科目10点中4点以上

が一つ目安となる。

科目ごとの足切りが鬼門

この科目ごとの足切りシステムが超極悪。選択式は5点中3点得点しないといけない。また「労務管理その他の労働に関する一般常識(通称労一)」は雲を掴むような科目で試験範囲などあってないようなもの。この仕組みのせいで、毎年、十分に合格出来る実力を持った受験生が涙を呑む事例が多発している。

試験の合格率

実施年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
2021年度 37,306 2,937 7.9
2020年度 34,845 2,237 6.4
2019年度 38,428 2,525 6.6
2018年度 38,427 2,413 6.3
2017年度 38,685 2,613 6.8

難関資格というだけあって近年の合格率は6~7%で推移している。間違いなく科目ごとの足切りの仕組みが合格率を下げている。2015年度以降、行政訴訟や労働審判において社労士が補佐人として裁判所で意見陳述出来るようになり、安易に合格者を増やしたくないという意志を感じる。

試験の難易度

労務に関する資格の中では間違いなく最難関資格。大企業で労務関係の仕事をしている人でもこの資格を持っている人は滅多にいない。というか自分は見たことがない。加えて試験内容は実務に直結する内容だから、この資格を持っている実務経験者は転職市場において非常に価値が高いことを意味する。

多くの企業の人事業務(労務)の採用募集要項に「社会保険労務士資格保有者歓迎」の文字が並んでいることからもそれは明らか。ただ、公式サイトによると過去10年間にこの資格を取得した人の6割は会社員。それは弁護士や公認会計士なんかと違って、働きながらでも現実的に取得可能な資格であることを意味する。

必要な勉強時間は1,000時間くらい

社会保険労務士(社労士)試験合格に必要な勉強時間の目安は1,000時間程度といわれている。1年間の準備期間を設けた場合、毎日3時間くらい勉強する計算だ。ただ勉強の仕方や個人の能力によって必要な時間は大きく変わるだろうから、この数字自体はあまり意味を持たないと思う。一応、他の難関資格の勉強時間の目安と比較したのが下記。

資格 勉強時間
税理士 5,000時間程度
司法書士 3,000時間程度
不動産鑑定士 3,000時間程度
中小企業診断士 1,000時間程度
行政書士 800時間程度
宅建士 500時間程度

何度も言うけど、必要な勉強時間はあくまで目安。合格した人の話を聞いても勉強した時間に幅がありすぎてあまり当てにならない。ただ、社会保険労務士は行政書士よりは勉強時間が必要で中小企業診断士と同じくらいという位置づけらしい。

受験1回目

みんなが欲しかった!社労士の教科書シリーズを使って勉強した。これは解説がわかりやすくてよくまとめられているのだが、労一と社一のテキスト・問題量が致命的に少ない。

また市販のテキストでは法改正や統計問題に対応できないため、他の方法でカバーする必要があった。結果、労一・社一科目はほとんど得点できず、総合点でも全く足りず、撃沈した。

 

受験2回目

2回目は前回の反省を踏まえて、資格の大原が開講している時間の達人シリーズ(社労士24)を受講した。この教材は講義動画が非常によく出来ていて、わかりやすい。youtubeみたいに倍速機能が使えるのもいい。また、直前期の法改正や統計対策なんかもしっかりできる。この年は模試も2回受験し、2回目の模試は結構手ごたえのある結果だった。

1回目とは変わって自信をもって受験したこの年は労一の選択式が超難問だった。統計問題は一切出題されず、救済措置でまさかの1/5点得点できればクリアという異例の事態。この年は各設問とも全て4択問題だったので、77%の確率で全て勘で回答しても基準点をクリアできる計算。

この労一の選択問題を一問も得点できず不合格。あと1点労一で得点出来ていれば合格だっただけに正直かなり落ち込んだ…。

 

次回は合格したい…。

正直、知識の習得という意味ではもう十分だと感じている。ただそんなことは周りからは分からないわけで、やはり資格取得という実績がほしい。昨年はあと一歩のところまで来たから何とか今年は合格したい…。

 

 

 

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