昨年、30歳を過ぎて人生で初めての転職をした。
元の会社は従業員300人程度の規模の会社で、新しい会社は日経平均にも採用されている大企業。
業種は前職・現職ともに製造業で、職種は人事職(給与計算が主な業務)。
今日は中小企業から大企業へ実際に転職をしてみて感じた違いやメリット・デメリットを解説する。
転職サイトに書いてある一般論ではなく、実際に働いてみて感じた生の声を届けられたらと思う。
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能力が高い社員が多い
計算は早くて正確。文章はしっかりしたものを書くし、話していても自分の伝えたいことをすぐに理解してくれる。
高学歴の社員が多いこともあって、前職の社員との能力の差を感じた。
また新しい物への感度が高く、世間の色々なことにアンテナを張っている印象。
意外と何とかなる
入社前、優秀な社員の中に入ってうまくやっていけるかどうか正直不安だった。
実際に仕事をしてみて、期待されていた程度のパフォーマンスは発揮できていると思う。
前職での業務経験は今の会社にとっては割と貴重なようで、意外なほどに会社に貢献できていると感じる。
何を持って仕事ができると定義するのかは難しいが、それは決して地頭の良さだとか読み書き等の基礎能力だけで決まるものではない。
専門知識や業務経験はそれまでの環境によって得られるか得られないかが左右されるため、前職での経験がここまで大きなアドバンテージとは思わなかった。
前職の会社にはとても感謝している。
仕事量が多い
仕事量は増えた。
体感値として前職の1.5倍くらいだろうか。
残業時間は平均して30時間くらい。月によっては36協定時間を超えることもあるし、休日に出勤することもしばしば。
ワークライフバランスだけ見れば前職の方が取れていた。
仕事のストレスは少ない
社員の能力が高いからか、何か新しいルールや業務ツール、システムをリリースする際、丁寧に文章で通知すれば、誰かに手取り足取り教えてもらうことなく順応する。
何も読まずにいきなり電話してくるような社員はまずいない。
そういう意味で仕事でストレスを感じることは少なくなった。
給与が高い
前職と比べて基本給が月5万円くらい上がったうえ、賞与の支給原資が倍くらい大きい。
残業代も含めれば年収800万円〜900万円くらいになるだろう。これは同年代のバックオフィスの社員としてはかなり多い部類だと思う。
また健康保険料率もかなり下がったので、可処分所得はかなり大きくなった。
給与はサラリーマンに取って一、二を争うくらい大切なポイントとなので、これは大きな差だろう。
日頃触れる情報量が違う
業務に直接関係するかどうかを問わず、会社内で触れる情報量が圧倒的に多い。
社内報、社内メール、社内のポータルサイト、掲示物等々。
発想やインスピレーションは自身が目にした物、聞いた物から生まれてくるから、こういう情報に触れる機会の差は意外に大きい思う。
出入りが激しい
新しく入ってくる人も辞めていく人も多い。
前職では誰かが会社を辞めると大きな話題になったが、大企業では社員が多く、そんなことは日常茶飯事なので淡々と手続きを進める。
派遣社員が多い
前職では現場を除けば派遣社員は存在しなかった。
今の職場は1/3が派遣社員。全体の仕事量に比例して、引継ぎが容易な事務作業も多く発生するので、仕事量の多い大企業ほど派遣社員を雇う需要は大きいのだろう。
総じて転職は成功と言える
転職をして間違いなく良かった。
給料は大きく上がったし、自身のキャリアや仕事の幅は広がった。
仕事量は確かに増えたけど、自身のスキルアップやキャリア向上に繋がっているように思う。
何より一度転職したことで、自分にとって転職自体のハードルが大きく下がりキャリアに対する考え方の視野が大きく広がった。
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